嵩山の蛇穴で見つかった新種の昆虫を展示中
(2009.5.23)

 豊橋市にある鍾乳洞「嵩山の蛇穴」から発見されたドウクツメナシタマキノコムシという新種の昆虫を、自然史博物館イントロホールで展示しています。この展示は6月30日までの予定です。

 ドウクツメナシタマキノコムシ(学名:Typhlocolenis uenoi)は、福井大学の保科英人准教授によって、昨年12月末に発行された日本洞窟学会の会誌「日本洞窟学雑誌第33巻」で発表されました。洞窟性のタマキノコムシ科昆虫は、日本で初めての発見となります。この新種の研究には、豊橋市自然史博物館所蔵の標本が研究材料として使用されています。

 ドウクツメナシタマキノコムシは、甲虫目タマキノコムシ科に属する昆虫です。非常に微小で、体長1.6ミリ、幅1ミリしかありません。洞窟性のため、目(複眼)が退化しています。洞窟内に発生する菌類などを食べていると考えられています。

ドウクツメナシタマキノコムシ

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