資料集第21号が発行されました
(2009.4.17)

 豊橋市自然史博物館では、平成20年度の調査研究および資料収集保管活動の成果として、「豊橋市自然史博物館資料集 第21号 化石II 原田猪津夫氏寄贈設楽層群産植物化石標本目録」を発行しました。700部発行し、国内外の博物館、大学、研究機関、博物館などに配布します。また、自然史博物館、地下資源館、中央図書館、市役所「じょうほうひろば」で閲覧できます。

 内容は、北設楽郡設楽町田口の柴石峠から産出した植物化石標本目録です。これらの標本は、平成8年(1996年)に原田猪津夫氏(故人)より自然史博物館に寄贈されたもので、設楽層群大島川層と呼ばれる約1,500万年前(新生代第三紀中新世)の地層から産出したものです。これまでに設楽層群から報告された種の半数にあたる31種の植物化石標本について解説と写真を掲載しています。

柴石峠産の植物化石

柴石峠産の植物化石

ホウキカンバと呼ばれる化石種。この種に代表されるカバノキ科の植物化石が多産することが柴石峠産化石の特徴。
(黒縦線は5cm)


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