自然史博物館 松岡館長が新種巻貝化石発見
(2018.4.13)
淡水貝類の進化をライフワークとして研究してきた当館の松岡敬二館長は、大津市の約120万年前から50万年前の琵琶湖(堅田湖)に堆積した地層から産出した化石を詳しく調べて、この地層から発見されたビワカワニナの仲間5種の化石がいずれも新種であることを突き止めました。
ビワカワニナの仲間は現在15種が知られており、すべて琵琶湖に固有の巻貝です。琵琶湖で独自に進化したと考えられていますが、その進化過程はよくわかっていませんでした。
これらの新種化石の発見は、ビワカワニナ類の進化の道筋を知る重要な手がかりとなると期待されます。
このたび、その研究をまとめた論文が専門誌に掲載されましたので、これらの化石を4月13日(金)から一般に公開します。
■トピック展示「発見!新種巻貝化石」
会 期 平成30年4月13日(金)~平成30年5月27日(日)
場 所 自然史博物館
展示資料 ビワカワニナ類の新種化石5種のホロタイプ標本など11点
観覧料 無料(ただし総合動植物公園入園料 大人600円、小・中学生100円が必要)
セミスルコスピラ ナカムライ(左:27 mm)とセミスルコスピラ スピヌリフェラ(右:25.6 mm)のホロタイプ標本(新種を名付けるうえで基準となる世界唯一の標本)