「豊橋市自然史博物館研究報告第25号」を発行しました
(2015.4.3)

 このたび、平成26年度の調査研究の成果として、「豊橋市自然史博物館研究報告第25号」を発行いたしました。

濃尾平野に生息する水田棲カエル類の分布状況(島田知彦ほか)

279地点の水田を調査し、濃尾平野の水田に生息するカエル類、ニホンアマガエル、トノサマガエル、ナゴヤダルマガエル、ツチガエル、ヌマガエル、シュレーゲルアオガエルの6在来種と、外来種であるウシガエルの現在の分布状況を明らかにした。

豊橋市のため池で確認された淡水動物(坂本博一・西 浩孝・松岡敬二)

2013年度に豊橋市内ため池(平山池,馬込池,中池,三太郎池)で実施された外来魚駆除作業にあわせて、淡水動物の調査を行い、カイメン1種、コケムシ1種,貝類12種,魚類10種、爬虫類3種を報告した。

愛知県のトックリゴミムシ類(長谷川道明・蟹江 昇・戸田尚希)

良好な水辺環境に生息し、全国的に減少が指摘されているトックリゴミムシ類について愛知県内の分布状況をまとめ、2属4種の分布が確認された。そのうち、エチゴトックリゴミムシは、1942年に採集された標本が確認されたのみで、県内からは既に絶滅した可能性がある。 シロヘリハンミョウ

72年前に名古屋市内で採集されたエチゴトックリゴミムシの標本

渥美半島の海岸に漂着したマカジキ(坂本博一)

渥美半島の遠州灘に面した田原市六連町の百々(どうどう)海岸に、2014年に漂着したマカジキについて報告した。 生痕化石
漂着したマカジキ全形(スケールバー:100 cm)

シンポジウム「東三河のジオパークへ向けて」

2014年10月5日に豊橋市自然史博物館で開催されたシンポジウムの講演要録

広域で取り組むジオパークの目指し方―伊豆半島ジオパークの場合―(高橋 誠)

15市町村で構成される伊豆半島ジオパークが、日本ジオパークへの加盟認定を果たすために広域で取り組んだジオパーク活動の内容について紹介した。

集まれ!ジオガイド(田畑朝惠)

伊豆半島ジオガイド協会の発足までの経緯と、ジオガイド養成講座、ジオガイドの活動内容について紹介した。

東三河のジオツアー物語(松岡敬二)

東三河はジオパークの構成要素であるジオサイトが県内でも集中している地域である。東三河における物語性を持ったジオツアーの提案と、その見所について紹介した。

※pdfファイルは http://www.toyohaku.gr.jp/sizensi/06shuppan/kenkyuuho/rep25.html で閲覧いただけます。

もどる