渥美半島(表浜)に漂着したオウムガイの発見
(2013.4.5)

オウムガイ
▲発見された標本(長径117.9mm)

 オウムガイは、東南アジア~北オーストラリアに分布する頭足類(タコやイカの仲間)で、生きている化石としても知られています。オウムガイの殻の内部には仕切りがあり、死後も浮力を保つため、今回の漂着につながったものと考えられます。
 これまで渥美半島における正式な漂着記録はありませんでしたが、当館の西浩孝学芸員が2012年8月に田原市百々海岸にてオウムガイの死殻漂着を確認しました。採集された標本は豊橋市自然史博物館貝類標本として登録し、採集時の状況や標本の詳細について豊橋市自然史博物館研究報告第23号にて発表しました。

※豊橋市自然史博物館研究報告は、自然史博物館、地下資源館、中央図書館、市役所「じょうほうひろば」で閲覧いただけます。また、PDFファイルを公開しています(URL)。

 また、研究報告に掲載された標本の一部は、現在開催中の企画展「新しく博物館に
きた標本」とともに、4 月18 日(木)まで自然史博物館イントロホールにて展示公開します。
 ※展示公開を4月25日(木)まで延長しました。

豊橋市自然史博物館研究報告  第23号

2012 年8 月5 日、豊橋市自然史博物館にて開催したゾウ・シンポジウムII「ゾウの歴史をさぐる」の内容についても報告されています。

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