![]() ![]() ![]() ![]() 豊橋市自然史博物館では、平成11年度の調査研究および 博物館資料の収集保管活動の成果として、豊橋市自然史博物館研究報告第10号を発行しました。これらの出版物は、各研究分野の発展に寄与するとともに、国内外の博物館、大学、研究所 などに送付され、自然史博物館の活動成果を広く公開し、 相互の情報交換の手段として利用されます。なお、これらは自然史博物館の他、中央図書館、市役所「じょうほうひろば」 でも閲覧することができます。 【豊橋市自然史博物館研究報告第10号の内容】 @沓掛俊夫:三河地方の領家帯のはんれい岩類の岩石的特徴(英文)〈三河地方の領家帯のはんれい岩類の生成過程を明らかにした〉 A坂之上一:出雲市菅沢、大森層産の中新世軟体動物化石 〈中新世大森層から産出した軟体動物の化石について解析した。 この中には暖流性のタコブネが含まれる〉 B吉川博章:オニグルミの堅果化石に残ったアカネズミの食痕 −静岡県浜松市の中期更新世佐浜泥層からの産出− 〈浜松市の佐浜泥層から食べ痕があるオニグルミが多数発見され、 そのかじり主がアカネズミであることを明らかにした〉 C藤岡エリ子・木村妙子:三河湾奥部汐川干潟の1998年春期における 底生動物相 〈汐川干潟に生息する5動物門56種群の底生動物を明らかにした。 このうち、軟体動物の11種は絶滅寸前、危険、あるいは希少と してレッドデータブックで評価されている種であった〉 D長谷川道明・阿江茂・鈴木友之・広浜稔人:豊橋市で一時的に発生 したカバマダラ 〈熱帯〜亜熱帯のチョウとして知られるカバマダラが昨年豊橋市内で発生したことが、愛知県で初めて確認された〉 E榊原圭志:愛知県産ナガレタゴガエルの初記録 〈特異な生態で知られる珍種のカエル−ナガレタゴガエルが愛知県下において初めて確認された。この発見で、県下に生息する カエルは14種となった〉 F松岡敬二・長谷川道明・中尾宜民:小坂井泥層からのミカワオサムシ化石 〈小坂井泥層から発見されたミカワオサムシの化石について報告。 ミカワオサムシの化石としては、最古のものとなる〉 ![]() All Right Reserved, Copyright(C) Toyohashi Museum of Natural History 2000 |