
大森運夫「冬の夜神楽」
豊橋市美術博物館収蔵品展
平川敏夫と大森運夫〜それぞれの道程
〜樹々の生命を讃えた平川、人間の生き様を見つめた大森〜
平成24年2月11日(土)〜3月18日(日)月曜日休館
豊橋市美術博物館2階展示室
観覧無料
■美術講座「平川敏夫と大森運夫」3月4日(日)午後2時〜 講師=当館学芸員
■ボランティアガイドによるギャラリートーク
2月14日(火)より毎日(ただし、3月4日をのぞく)午後1時半〜・午後2時半〜

平川敏夫「奥飛騨寒日」
平川敏夫(1924-2006)と大森運夫(1917-)は、ともに独学で日本画をはじめ、創画会を拠点に活動を展開した郷土を代表する日本画家です。樹木の生命力に魅せられた平川は、燃え立つような樹林を描いて注目を集め、やがて深山幽谷を主題に水墨による独自の様式を築きました。また、大森は一貫して人の生き様を描き続け、労働者をはじめ、モロッコの人々、祭りや民俗芸能、人の業を背負った浄瑠璃人形や破損仏など多様な対象に取り組んでいます。
それぞれに異なるモティーフと表現を追い続けた二人ですが、両者の出会いと交流は戦後まもない頃に遡り、中村正義のもとで研鑽を積んで創造美術展(後の創画会)に出品を行い、正義らとともに美術教室を立ち上げるなど、その歩みは近しく、互いに刺激を与える関係にあったといえるでしょう。
当館では平成2年度に平川敏夫展、平成3年度に大森運夫展を開催しており、平川作品72点(うち素描20点)、大森作品57点(うち素描22点)を収蔵し、両者の画業を通観できるコレクションを形成しています。このたびの収蔵品展はこれらのコレクションのなかから作品53点を厳選し、各人が初期から近年まで探求してきた道のりをたどるものです。幽玄華麗な平川の樹々や山水、骨太で力強い大森の人間群像、それぞれの個性の対比と競演をお楽しみください。
